映画『ペイフォワード 可能の王国』は実話?あらすじと結末、考察

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「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」——。
映画『ペイ・フォワード』は11歳のトレバーが考えた「善意の連鎖」を実行していく物語です。

結末はハッピーエンドではありませんでしたが、観終わったあとに機会が訪れれば、自然と善意のバトンを回すであろうことが予想されました。

主演は『シックスセンス』『A.I』でもお馴染みの天才子役、ハーレイ・ジョエル・オスメント。


この記事では、映画のあらすじと結末、私なりの考察をまとめます。

あらすじと結末

11歳の少年トレバー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、新学期に社会科の授業で新任教師シモネット先生(ケヴィン・スペイシー)から「世界を変えるために自分ができることを考えなさい」という課題を出されます。

トレバーは考えた末に「ペイ・フォワード」というアイデアを思いつきます。
それは——
「誰か1人に親切をしてもらったら、そのお返しをその人にする(ペイバック)のではなく、別の3人に“親切を先払い(ペイ・フォワード)”する」という仕組み。


もしその3人がまた3人ずつに同じことをすれば、やがて世界中に善意が広がっていくはずだと考えたのです。

トレバーはこれを実践するため、“渡す”相手を探します。仕事に就かない薬物中毒の男、シモネット先生、いじめられている同級生…。 

いろいろと試みるものの、なかなかうまくいかず、「ペイ・フォワードは失敗だったのではないか」とトレバーは思い始めました。しかし、トレバーの気づかないところで、このバトンは次々に受け渡されていたのです。

結末―――トレバーはいじめられている友人を助けようとして刺され、あっけなく命を落としてしまいます。

ペイフォワードは実話?

正確に言うと実話ではありませんが、原作者キャサリン・ライアン・ハイドは自分の身に起こった出来事をヒントに「ペイ・フォワード」を書きあげました。

治安の悪い町で車がエンストしてしまったハイドは、車に近付いてくる男2人に恐怖心を抱く。しかし彼等はエンストしてしまったハイドの車を快く修理してくれたのだった。そこから、この“善意を他人へ回す”という思考が誕生した。

物語は新聞記者クリスが見知らぬ紳士から善意を受けたことから始まります。「赤の他人からの善意だ」という紳士。クリスは記者魂から、受けた善意がどんな風に回りまわってきたのか、その起源を突き止めようとします。

そしてやっとトレバーのもとまでたどり着きましたが、その直後トレバーははずみで同級生に刺殺されてしまうのです。

これは一体どういうことなのか?幸せな結末だったはずなのに、そうでなくした理由が分からない、という感想がほとんどです。

彼が刺されて亡くなるのは、いじめられていた友人を助けようとした時です。つまり、トレバーは最後の瞬間まで「他人のために行動する」という信念を貫きました。この行動によって、彼の“言葉”が“現実”になったとも言えます。

彼の死は「優しさは時に報われない」という現実を突きつけるように見えますが、
その一方で、彼の理念が人々の心に確かに届いたことを示す“証明”にもなっています。

物語の最後に、彼の家の前に多くの人々が集まり、ろうそくを手にして静かに祈るシーンがあります。これは単なる追悼ではなく、彼の思想が受け継がれた瞬間を象徴しています。

つまり、「ペイ・フォワード」という運動はトレバーが生きている間には完成せず、彼がいなくなって初めて本当の意味で社会全体に広がっていったのです。

もしこの物語がトレバーが生きていると言う結末だったら?追悼のシーンはもちろんありませんし、善意の輪がどのように続いていくかの表現は難しいでしょうね。だからどうしてもトレバーが死んでしまう設定が必要だったのだと思います。

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