この記事は『食パンの耳』ついての考察です。食べるのか?食べないのか?食べない場合の活用法、パンの耳と呼ばれる由来などについて調べたことをご紹介します。
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食パンの耳は食べる?食べない?
あなたはパンの耳を食べますか?それとも捨てますか?そもそもどんな観点から食べる食べないを決定しているのでしょうか?
一番に考えられるのは育った環境、それぞれのご家庭での習慣の違いにあるようです。次に、単純に好きか嫌いかで決めている場合もあります。
食パンの耳の運命 食べる
食パンの耳を食べる家庭で育った場合、何の疑問もなく習慣として食べます。「もったいないから食べなさい」と言われて食べる習慣がつくこともあるし、単純に「美味しい」と感じて食べている、ということもあります。
また、中には我慢して回りの耳を先に食べて、柔らかくて美味しい真ん中の部分を食べていた、と言うケースもあります。
食パンの耳を食べる人で「食べる順番」を調べてみました。すると柔らかい内側から食べて、最後に耳を食べる、と言う人もいましたが、ほとんどの場合「耳から食べる」人が多いようでした。
*耳が好きなので耳から食べる
*ただ単に癖になっている
*トーストの場合は耳から食べ進めていく
*先に余分なところ(耳)を食べてから、後で美味しくて柔らかい部分を食べる
*チーズやジャムが付いていない耳が残るのが寂しいから先に食べる。
*気分によって変わる。
*内側を食べて最後に耳をコーヒーやスープに浸して食べる
アウトドアブームが到来して以降はキャンプ飯のレシピの1つとして「ホットサンド」が流行っています。それには耳がどうしても必要。
このキャンプのときに食べるホットサンドの美味しいことったら!!!
スキレットで焼いた半熟目玉焼きのとろけたところをすくって食べるのにどうしても必要なのです!
食パンの耳の運命 食べずに捨てる
「食べる」場合と同じように「食べない」家庭環境の中で育てば特に疑問も感じずに食べずに成長するでしょう。そのご家庭で代々食パンの耳を食べない選択をし続けてきた理由まではわかりませんが、ただの習慣の1つになっているのでしょう。
勝手な想像で恐縮ですが
「食パンの耳を食べないご家庭」はブルジョアな印象があります(;’∀’)
あるいは、昔は食べていたのに何かのきっかけで(顎や歯が痛むなど)食べなくなったという場合も考えられますね。昔はパンの耳は今と比べると硬かったそうですので。
食パンの耳の運命 食べない 再利用する
食パンの耳は食べないけど他の食べ方をする、という場合は「勿体ない精神」が旺盛な人の場合ですね。
よくあるのはサンドイッチを作ったときに切り落とした耳を使って作る「ラスク」の原型のようなもので、油で揚げて砂糖をまぶしておやつ代わりにいただきます。
今はサンドイッチ用として初めから耳を切り落としたパンが売られていますので、そちらを使う人も増えているようです。
私が子供の頃、我が家はこのタイプでした。
母はサンドイッチを作ったときなどに切り落とした食パンの耳を
バターを引いたフライパンで耳を炒めて砂糖を
パラパラッとしておやつに食べさせてくれました。
昔、バイトで行っていたパン屋さんでは冷凍保存しておいて生パン粉に加工してカレーパンを揚げる時に使っていました。一般家庭ではパン粉にするのは難しいかもしれませんがハンドブレンダーがあれば簡単に作る事ができます。
ちなみに私は大根おろしもハンドブレンダーで作ります。
薄めにスライスしておいて「ギュイン」とするだけで簡単に大根おろしが作れるのです。
料理の中で一番嫌いな大根おろし作りがすごく楽になりました。肩も凝らなくなったし🥰
食パンの耳は食べる?食べない?のまとめ
ここまでで食パンの耳を食べる場合と食べない場合で調べたことをまとめました。
面白かったのは「耳しか食べません。内側は家族が食べています!」これは意外でしたね。硬い部分が好きな人はそうなのでしょうね。ピザの耳が好きとか、フランスパンやドイツパンなどハード系が好きな人にとっては食パンの耳も好物なのですね。
他にもトーストなら耳も食べるが、サンドイッチを作ったときは廃棄する、とメニューによって変わる場合もありました。
私は食べる派なので、書き方が食べる派寄りになってしまっているかもしれません(笑)
食べられる部分を捨てるのは惜しいと思いますし、食品ロスが問題になっている現代(日本の食品ロスランキングは世界14位です)たかがパンの耳くらい捨てたって捨てなくたってどっちでもいいじゃん、と思われるでしょうが、少なからず食品ロスを減らす為に役立っていると思っています。
食パンの耳はなぜできる?
結論から言うと単なる焦げ目にあたります。パンの焼き型は直方体(長方形の立方体)です。その型に入れて発酵させフタをしてから焼き上げます。
型のと接面に当る部分が、焼く行程で熱が直接当たるので焼き目がつくということですね。
ちなみにフタをしなければ「やまがたのイギリスパン」になります。
食パン以外のパンには耳がありません。どんなパンにでも中身と外側がありますが食パンのように型に入れて焼かない丸いパンは「みみ」とは言わず「外側、クラスト、かわ」などと呼ばれています。
食パンの耳はなぜ耳と言うの?
パンの耳はなぜ「みみ」と呼ばれるのかについて調べてみました。正式名称は「外皮」「外相 がいそう」と言うのですが、正式名称がある事すら知られていないくらい「パンの耳」で通っていますね。
「耳」と言う言葉には音を聞き分ける本来の意味合いはもちろんですが「へり」「はし」「ふち」なども「耳」と呼ばれています。
「耳」は人間の顔の一部で全体の端っこにあります。その位置関係が食パンの端っこに近いので「パンの耳」と言うようになったと言われています。
「耳」と呼ばれるのは食パンだけでなく「生地の耳、織物の耳、ぜんべいの耳、本の耳」などの使い方にもあるように、ものの端っこを意味しています。
補足ですが、関西ではパンの耳の事を「へた」と呼ぶそうです。奈良時代の万葉集にある古い言葉で「へり、ほとり、はた」を意味する辺や端に由来する言葉で、「耳」も「へた」も端っこをさす言葉ということです。
ちなみに欧米では「パンの耳」と言う表現はありません。一般的に「パン」といって思い浮かべるのは日本のように食パンではなく、丸くてかたい皮がついたパンなので耳と言う発想が浮かばなかったからと言われています。
食パンの耳の成分/糖質は高い?
現在「アンダーカロリーダイエット」に取り組んでいる私は食品のカロリーがとても気になります。食パンも耳まで食べるパン好きな私は食パンの耳と内側の柔らかい部分のカロリーを調べてみました。
カロリー | 糖質(タンパク質) | |
食パンの耳/100g | 280kcal | 46.1g |
4枚切りの食パンの耳(1枚:36g) | 100kcal | 16.6g |
5枚切りの食パンの耳(1枚:29g) | 80kcal | 13.3g |
6枚切りの食パンの耳(1枚:24g) | 67kcal | 11.1g |
8枚切りの食パンの耳(1枚:18g) | 50kcal | 8.3g |
例えば5枚切りの食パン1枚が173kcalです。そのうちの80kcalが耳のカロリーで、食パン1枚の半分近くを占めているということがわかります。ということは成分的には一部からは半ばいらないもの的な扱いを受ける食パンの耳ですが、十分な存在感と存在意義があるということがわかりました。
いずれにしても「アンダーカロリーダイエット」においては食べても問題はなさそうです。
「アンダーカロリーダイエット」って何?と気になった方はこちらをご覧ください!
食パンにあるのは耳だけじゃない目もある!
最後に―――
食パンには「耳」だけでなく「目」も存在している、ということについてご紹介します。食パンの「目」に当るのは内側のクラムの部分にある気泡のことです。
これは初耳でした。まあ、耳があるくらいだから目があってもおかしくはないのですが(笑)
もともとパン生地には細かい空洞があります。その中には炭酸ガスが溜まっているのですが、これに熱を加えると炭酸ガスが膨張してパンが大きくなっていきます。
食パンは型に入れて焼くので、上方向に生地が伸びていきます。つまり丸かった気泡が上に伸びることによって縦長の気泡になります。
食パンの目が縦長になっていることが生地がしっかり練りこまれていて中まで火が通っているということになります。
目を見るだけでモチモチ食感の美味しいパンだということがわかります。食パンを選ぶ時の目安にしてみてくださいね。
まとめ
食パンの耳は食べるのか?食べないのか?ちょっと気になったので深堀って見ました。また耳ができる理由と「パンの耳」という名前の由来や成分についても詳しく知らべました。
食パンの耳を食べる、食べないは、それぞれの家庭環境によるものが大きいですが、大人になってどちらかを選んでいる場合やまた「耳しか食べない」と言う声もあってとても興味深いものでした。
成分については耳は全体の半分近くを担っていることがわかり、耳を食べ残すことはカロリーの半分を損している、と言えます。