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トム・ハンクス主演の映画『オットーという男』は、スウェーデン発の世界的ベストセラー小説『幸せなひとりぼっち』が原作。同小説はすでにスウェーデンで映画化されており、本作はそのハリウッドリメイク版です。
そして、猫好きさんは必見です。劇中に登場する猫ちゃんの演技が本当に見事で、思わずくぎ付けになりました。天才猫俳優の絶妙な演技、ぜひ見て欲しい!ということで、あらすじ(ねたばれなし)見どころ、感想をまとめました。
あらすじ 死にたい男
几帳面で頑固、そしてとにかく“ご近所トラブル”に厳しい男、オットー・アンダーソン(トム・ハンクス)。定年退職したばかりの彼は、愛する妻に先立たれて以来、人生に対してすっかり冷めてしまっています。
日課は、近所を見回ってはルール違反を注意し、誰に対しても愛想なく振る舞うこと。そんな彼の静かな(そして孤独な)日々に、ある日突然、向かいに越してきた陽気な家族が現れます。
スペイン系のパワフルな主婦・マリソルとその家族が、図々しくも(笑)オットーの生活にどんどん入り込んでくることで、彼の心にも少しずつ変化が…。
オットーの過去に何があったのか、なぜ彼はそんなに「不機嫌」なのか——
その答えが、静かに、そして温かく描かれていきます。
オットーという男の元ネタ
ハリウッドリメイクされた映画『オットーという男』の元になったのは、2016年に公開されたスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』で原作はフレドリック・バックマンの小説『オーヴェという男』です。
原作のタイトルを採用して「オーヴェ」を「オットー」にしたのですね♪
トム・ハンクスが演じるオットーはハリウッドらしく本家の主人公よりも少しおちゃらけたところもあります。スマホやSNSなどの今のツールを使っていて現代に寄せてあります。
それに比べてオリジナル版はより文学的な印象で重みもありました。
オリジナルとほぼ変わらない演出になっていますが、相違点としてはオリジナルでは主人公がサーブ派で友人はボルボ派であったことで仲たがいしています。ヨーロッパならではですね。本作ではオットーはシボレー、友人はフォードです。
天才猫俳優
映画『オットーという男』で、ひそかに重要な役割を果たしていたのが猫のシュメーグルくん(推定7歳)です。“天才猫俳優”と呼んでも過言ではないほどの名演技でした。
通常、映画に登場する猫のシーンは複数匹を使い分けたり、CGを駆使したりすることが多いのですが、本作ではなんとシュメーグルくん1匹だけで撮影が行われたそうです。
登場シーンの約90%を本人(猫)が演じ、残りの10%のみCGで補完されたとのこと。
野良猫という設定ながら、その立ち居振る舞いには品があり、どこか優雅。
特にオットーの寝室で、ベッドに上がってゆったりと横たわる姿には、まるで長年飼われていたかのような風格が漂っていました。
ラストシーンでは、オットーのそばで静かに寄り添い、彼の最期を見届ける姿がとても印象的で…。
まるで先に亡くなった妻・ソーニャの“生まれ変わり”のようにも思えて、胸がじんわり温かくなりました。
感想
何度も自殺を試みるも、なぜか毎回うまくいかないオットー。
隣人に邪魔されるわ、思わぬ出来事に巻き込まれるわで、これほど“死に損なう”人もなかなかいないかもしれません(笑)。
駅のホームで「いざ」というときに、横にいた老人のほうが線路に落ちてしまって、結果的に助ける羽目になるシーンでは、思わず「これはコメディなの!?」と思ってしまいました。
その後には、オットーの“見回り役”を継ぐ(?)ような人物まで登場して、笑いと切なさのバランスが絶妙です。
マリソルの存在が光る!
陽気でおしゃべり、だけど真っ直ぐで情の深い隣人・マリソルを演じたマリアナ・トレビーニョさんの好演が光っていました!
ただの“おせっかいなお隣さん”ではなく、相手を丸ごと受け入れる覚悟のある「本物のおせっかい焼き」。
個人的に、おせっかいって、相手を本気で想っていないとできない行為だと思っています。
昔はこんな人、近所にいたなあ…と思う反面、今の世の中だと「ちょっとウザい」と敬遠されがちなタイプかもしれません。
でも、彼女のように「真剣に関わろうとする姿勢」こそ、現代社会に必要なものなんじゃないかと考えさせられました。
友情とクルマのエピソードが絶妙
旧友・ルーベンとの仲たがいの原因が“車”だったというのも、なんとも男らしくて微笑ましい(笑)。
フォード一筋のルーベンが突然トヨタの「セリカGTコンバーチブル」を買ったことで友情にヒビが入るなんて、男って単純なようで、意外とこだわり強いんだな…と思えるエピソードでした。
しかも日本車、ちょいちょいディスられてますよね(笑)。
マリソルが運転練習中にぶつかりそうになったのもトヨタ・プリウス。
プリウスといえば「追突される側より追突する側」みたいなネットネタも思い出して、ちょっとニヤリとしました。
気になったシーン
ひとつ気になったのは、オットーがマリソルの「学位」の存在に気づくシーン。
あの場面、なぜあえて強調されたのか少し引っかかりました。
最初は少し冷たくしていたオットーの態度が、彼女の“知的背景”を知ったことで変わったようにも見えて…。
人種や学歴に対する偏見を表現していたのかもしれませんが、少し説明不足だったかなという印象も残りました。
マリソルの職業には特に触れられていませんでしたが、もしかすると妊娠中の研究者か教育関係の仕事をしていた…?と想像してしまいました。
まとめ
隣人との関わりを通じて、少しずつ心を開いていくオットーの姿を見守りながら、
「人とのつながりって、やっぱりいいな」としみじみ感じさせられた映画でした。
トム・ハンクスの人生の年輪がにじみ出るような表情がとても素敵で、これからの出演作もますます楽しみです!
『オットーという男』じんわり心に沁みる、ヒューマンドラマの名作です。
人との関わりを避けてきた頑固なおじさん・オットーが、ちょっとお節介な隣人たちと関わる中で少しずつ心を開いていく姿に、思わず涙…そしてクスッと笑える場面も。
猫のシュメーグルくんの名演も見逃せません。
観終わったあとはきっと、心がほぐれているはずです。
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