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『ザ・ファーム 法律事務所』(ザファームほうりつじむしょ、The Firm)は、1993年のアメリカ合衆国のスリラーサスペンス映画。原作はジョン・グリシャム著の小説『法律事務所』です。
監督はシドニー・ポラック、出演はトム・クルーズ、ジーン・トリプルホーン、ジーン・ハックマンなど。
この時トム・クルーズは31歳、若くて素敵でした✨MIシリーズが始まる直前の作品です。
あらすじ
主人公ミッチ・マクディーアはハーバード・ロースクールを優秀な成績で卒業した若い弁護士。
大手事務所から次々と誘いが来る中、メンフィスの小さな法律事務所“ベンディーニ法律事務所”から「家・車の支給、学費ローンの肩代わり、破格の給料」という好条件でスカウトされ、妻アビーと共に移り住むことになる。貧しい労働者階級出身だったため、ヤッピー(高学歴で都会的ライフスタイルを楽しむ若いエリート層)への特別な憧れ的な熱量を持つ上昇志向の青年にとっては魅力的なオファーだった。
はじめこそ夢のような待遇に喜ぶミッチだが、事務所の弁護士が立て続けに事故死していることや、事務所が異様に社員の生活を監視していることに気づく。
調べを進めるうちに、事務所がマフィアの資金洗浄に深く関与しているという事実が浮かび上がる。
ケイマン諸島出張の際には不倫を仕掛けられ、証拠の写真を撮られ、妻のアビーまでも巻き込まれることに。
さらにFBIがミッチに接触し、「事務所の犯罪を暴く協力をしてほしい。さもなければ共犯として逮捕する」と圧力をかけてくる。
ミッチは
・マフィアに支配された事務所
・彼を監視するボス
・強引に協力を求めるFBI
という三つ巴に追い詰められる中で、誰にも殺されず、しかも法律を破らずに事務所を内部告発する道を探る。
やがて、事務所が「不正請求による脱税」で摘発可能であることを突き止めたミッチは、マフィア・事務所・FBIの全てを出し抜く巧妙な作戦を実行に移す。
ミッチは命を狙われながらも真実を暴き、妻アビーとともに危険から脱出するのだった。
感想
トム・クルーズの作品の中では、『ア・フュー・グッドメン』と並ぶ大好きな作品です! 頭が良くてイケメン、運動神経抜群で行動力もある、そんな完璧なトム・クルーズが演じる弁護士ミッチが、無双状態でカッコよすぎました!
まだ少し青臭い部分が残る若き弁護士という役柄ですが、それも含めてトムの魅力が全開。ロングコートを翻して颯爽と歩く姿や、追跡シーンでの機敏な動きは今見ても最高です!
しかし、この作品ではジーン・ハックマン演じるエイバリー・トラーが一枚上手な印象。トムが主演なのはもちろんですが、ハックマンの渋くて複雑な演技が全体を深みのあるものに引き上げていました。
ラスボス感漂うのに、実は疲れ果てた人間味のあるキャラクターで、そこが残念ながらも魅力的。妻のアビー(ジーン・トリプルホーン)も、エイバリーの魅力に少し揺らぐような描写があって、ハラハラしましたね…危なかった!
1992年の『ア・フュー・グッドメン』、1993年の『ザ・ファーム』と、2年連続で法廷サスペンスに挑戦したトム。その後、『ミッション:インポッシブル』シリーズでアクションスターとして大ブレイクしますが、それまでのキャリアで共演した往年の大物俳優たちは本当に豪華です。
- ポール・ニューマン(『ハスラー2』)
- ダスティン・ホフマン(『レインマン』)
- ニコール・キッドマン(『デイズ・オブ・サンダー』、後に結婚)
- ジャック・ニコルソン(『ア・フュー・グッドメン』)
- ジーン・ハックマン(『ザ・ファーム』)
若いうちにこれらのレジェンドたちと共演できた経験が、トム・クルーズの演技力をさらに磨き上げたんだと思います。『ザ・ファーム』は豪華キャストの共演も見どころで、ホリー・ハンターの秘書役もアカデミー助演女優賞ノミネートにふさわしい名演でした。
全体として、ジョン・グリシャム原作の緊張感あるストーリー、シドニー・ポラック監督のスタイリッシュな演出、そしてトムの全盛期の輝きが詰まった名作。
法廷シーンは少ないのに、サスペンスが途切れず最後まで引き込まれます。久々に観返したけど、やっぱり最高!
まとめ
『ザ・ファーム』はトム・クルーズの若い頃の魅力が爆発したサスペンスの名作! 若き天才弁護士ミッチの頭脳とアクションが無双級にカッコよく、ジーン・ハックマンの渋い演技が深みを加えています。
豪華キャストの共演、グリシャム原作の緊張感あるストーリー、ポラック監督の洗練された演出が融合して、法廷シーン少なめなのに最後まで目が離せない。30年以上経った今観返しても色褪せない、最高のおすすめ作品です!
📌おまけ
ジョン・グリシャムの作品で映画化されたなかではジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントンのペリカン文書(The Pelican Brief――最高裁判事殺害の陰謀を描くサスペンス。)1993が面白い!
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